六十の手習い



先日から私スクーターの免許を取りにいっています。同居の次男が東京から持ち帰ったスクーターが乗ることもなく置いてあるのでちょっとそれを乗ってみようかと思ったのです。
最近は電動自転車によく乗っているのですが夏の暑さや坂道に参ってしまって息子のスクーターを借りて京都市内の写真を撮りに廻ることにしたのです。

200ccのスクーターは二輪の中型免許が必要なこともあり自動車の免許しか持っていない私はこの際おもいきって二輪免許を取得のため、近くの教習所に通うことにしました。

ところが、スクーターの教習が始まろうとする前日重い荷物を持ち上げた瞬間、ギックリ腰になってしまいました。一週間の治療を終えてなんとか教習所に通い始めたのですが始めの教習はなんと転倒したスクーターを起こすことからだったのです。

200kg以上もあるスクーターは腰痛持ちの身にはつらいものがありました。
先生の上手な指導もあって重くて大きなスクーターはなんとか起こすことが出来るようになったのですが、こんどはコースを走って狭い曲がり角にさしかかると どうしてもバランスを崩して転倒してしまうのです。

そのたびに大きな重いスクーターを起こしては乗りまたまた転倒してしまうということが続いています。こうして今年還暦を迎える私は十代の若い生徒たちにまじって教習所で孤軍奮闘しております。

「六十の手習い」という言葉がありますが、無事免許取得の暁にはさて、次は何に挑戦してやろうかとふつふつと静かに思いは馳せて来るのでありました。

亀村 俊二

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